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免疫力アップ&美容にもうれしいビタミンも豊富! 冬野菜でめぐりを高めて肌細胞活性化

2020.11.20

体にうれしいメリットいろいろ。
旬の食材を積極的に取り入れましょう。
今の時代、スーパーマーケットに行けば世界中の食材が並んでいて、旬を見分けるのも難しいほど。栽培技術の進化や流通経路の発達によって、野菜は季節を問わず手に入るようになりました。

それは大変便利なことですが、体のことを考えると旬の野菜を中心に食べる方が健康にも美容にも良いと言われています。

それはなぜでしょうか。

漢方の世界では、「身土不二」という考え方があります。「人間の体と暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にある」という意味があり、住んでいる地域の旬の食材を摂るように心がければ、自然と季節に合ったバランスの良い食事になるのだそうです。

一般的には、寒い所や冬場に採れるものは身体を温め、熱帯や夏場に採れるものは体を冷やす作用があると言われています。

しかも「旬」とは野菜にとって最も生育条件が揃った環境で育てられ、最も成熟している時期。そんな時期に収穫された野菜は、味はさることながら栄養価も高く、旬の食材が身体に良いことは、栄養学的にも裏付けされています。

寒い季節を健康に乗り切るために。
免疫力を高める冬の食材は?
「免疫」とは、人体が健康な状態で生きていくために、外敵であるウイルスや細菌、がん細胞などを排除して健康を維持する監視システム。免疫機能を持った白血球のひとつである「NK細胞」などが体中を巡って監視しています。

しかし、低温環境下で「寒い」と感じると、人体は大切な臓器のある深部体温の低下を防ぐために血液を体の中心部に集めようとします。そうすると、手足など末梢の血流が低下して代謝(酸素と栄養を供給して老廃物を回収する働き)も低下。NK細胞なども巡りにくくなり、ウイルスや細菌、がん細胞の増殖を食い止められなくなるのです。

だからこそ、食材で内側から体を温め、免疫力が低下しないようにすることが重要です。

免疫力を高める代表的な食材(栄養素)としては、

①ビタミンAとそのプロビタミンのβカロテン
外敵の入り口であるのどや鼻の粘膜保護・強化につながります。また、これらは抗酸化作用が強く全身の免疫力アップも期待できます。

②たんぱく質
たんぱく質は、1日の熱量の約6割を作る筋肉をはじめ、体中の細胞に不可欠な栄養素になります。中でも大豆や鮭などアミノ酸スコアの高い良質のタンパク質がオススメです。

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③食物繊維の多い食材や発酵食品
海藻やきのこなど食物繊維の多い食材や、ヨーグルト、味噌、納豆などの発酵食品は、免疫細胞が多く存在する腸内環境を整えます。

めぐりを高めて細胞活性化!
美容にうれしい冬の食材は?
冬の食材は、美容にもうれしい効果が期待できます。

①ニラ、カボチャ、人参、ホウレン草、春菊
抗酸化作用の強いビタミンA・C、βカロテンは血流改善と動脈硬化予防、シミの予防など高い美肌効果が期待できます。また、ビタミンCはコラーゲンの生成にも不可欠です。

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②アーモンド、アボカド、松の実
抗酸化作用と末梢血管拡張作用のあるビタミンEは皮膚のターンオーバーを助けます。

③サバ・サンマ・ブリなどの青魚
青魚に含まれるEPA・DHAには強い抗酸化作用があり、動脈硬化防止に効果的です。

④生姜、ネギ、山椒などの薬味
消化管の血流を良くして体を温めます。

冬の食材を使った“めぐりアップ”料理
『きのこたっぷり!鮭と酒粕の味噌仕立て鍋』
上記で説明した、冬にうれしい食材を使ったオススメの料理をご紹介します。これからますます寒くなる日の献立に取り入れてみるのはいかがでしょうか。体の芯から温まり、巡りがアップ。健康にも美容にもうれしいメニューです。

『きのこたっぷり!鮭と酒粕の味噌仕立て鍋』

〈鍋の材料〉
・鮭…抗酸化作用の高いアスタキサンチンやDHA・EPAを含む良質のタンパク質

・豆腐…女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが豊富

・酒粕…豊富な食物繊維とビタミンB群で、腸内環境を良好に。皮膚の健康も保つ
(アルコール分を5〜8%含むため、子どもやお酒の弱い方はよく加熱する)

・味噌…アミノ酸やミネラル、ビタミン類が豊富な発酵食品

・豆乳…良質のタンパク質で、熱を生み出す筋肉や細胞の元に

・生姜…胃腸の血流を改善し、全身の血めぐりをアップ

・しいたけ/しめじ/えのき/マイタケ…食物繊維で腸内環境を整え、βグルカンで免疫力を高める

・ねぎ…消化管の血流を促進し体のめぐりアップ

・人参…たっぷりのβカロテンで、皮膚や粘膜を強化

・白菜…ビタミンCとミネラルをバランスよく含み、美肌効果が期待できる

・春菊…ビタミンAが豊富で、血流改善と動脈硬化予防、シミ予防など

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教えてくれたのは

渡邉賀子先生(監修)

帯山中央病院理事長、麻布ミューズクリニック名誉院長、医学博士・漢方専門医

久留米大学医学部卒業。1997年に日本初の「冷え症外来」を北里研究所にて開設。2003年、慶応義塾大学病院漢方クリニックにて一般漢方外来を担当しながら、女性専門外来「漢方女性抗加齢外来」を開設。より健康で美しい女性の一生をサポートするために、慶応病院にて診療・研究活動を続ける。2004年、西洋医学と東洋医学を融合した女性専門外来・麻布ミューズクリニックを開院。女性の健康とアンチエイジング医療に尽力。『体を温めると美人になる』ほか著書多数。

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